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NPO法人化のメリット

ここではNPO法人化するメリットを簡単に書いておきたいと思います。

皆様の活動内容は様々であり、必ずしも以下の全てに該当しないかもしれませんが、共通のメリットとして掲載いたします。

権利義務の主体が個人から法人へ

任意団体として活動する場合、全てを「個人」名義で行う形となります。

レンタカーを借りたり施設を利用したり等、申込み「名義」はあくまでも「個人」になります。

これは何を意味するのでしょうか?

それは、責任の所在が「個人」にある、ということです。

良くも悪くも全ての「責任」は「個人」に降りかかってきます。

現在の活動をNPO法人で行えば、契約名義から責任の所在まで、全てはNPO法人になります。

代表者などの「個人」が責任を負うことは原則無くなります。

こうしたことから、NPO法人化のメリットの一つであると言えます。

対外的な信用力アップ

法人化することで対外的な信用力の向上に繋がります。

新たに会員を募集するときや、取引先を増やそうと考える場合でも任意団体よりもNPO法人として活動した方が当然のことながら相手側に「安心感」を与えることが出来ます。

一般的に法人化することで対外的な信用力のアップに繋がりますが、NPO法人は他の法人格と比べても「信用度」という面では群を抜いていると言えます。

それは、他の法人格に比べて「情報公開」が義務付けられているためです。

皆さんはご覧頂いた事は無いかもしれませんが、日本全国のNPO法人はいつでも誰でもインターネットで検索することが出来、凡その活動内容を調べることが出来ます。

また、既述のとおり毎年のように事業報告書を作成・提出することが義務付けられており、情報公開を嫌でもやらなければなりません。

確かに、これらの作業は毎年のことなので「負担」にはなるかもしれません。

しかし、他の法人格が行わないことを行う事で、それが信用力の向上に繋がる訳です。


法人名義の口座を持てる

これもNPO法人化することの大きなメリットと言えます。

資金管理は会員や団体の利用者、また、税務署に対しても透明性を保つことが義務でもあります。

しかし、任意団体として個人口座で資金管理を行っていると「透明性」という部分では非常に頼りない感が否めません。

この点は法人名義の口座を持つことで一気に解消できると言えます。

現在の活動で既に大きな金額の会費や利益が出ている場合などは、個人口座で管理していた場合に大きなリスクがあります。

それは、「個人の所得として見られる」可能性がある、という点です。

税務署が個人の口座を一つずつ調べるようなことはしませんが、万が一、個人の所得として見なされた場合は当然に課税されますし、過去数年分遡って追徴課税、なんてこともありえます。

こうしたことからも、既に団体として一定金額のお金を取り扱っている場合は早急に法人化することを検討されて下さい。

会費を集めやすくなる

会費は正会員から徴収する種類のものだけでなく、賛助会員などから集める会費もあります。

団体として収益事業を行わない場合、その運営資金は会費に頼る所が大きいと言えます。

そういった団体の場合はいかにして多くの賛助会員を集めることが出来るか、が法人運営を帰趨を左右すると言っても過言ではありません。

では、そうした「お金だけを出してくれる賛助会員」、つまりは「スポンサー」を集める場合に任意団体とNPO法人ではどちらが集めやすいと言えるでしょうか?

これは、お金を「出す」側に立って考えると分かりやすいです。

お金を出す側は、いくら団体の活動内容に賛同したとしても

「お金はちゃんと管理できているのだろか?」
「役員の給料なんかになるんじゃないだろうか」

など、色々と思われるかもしれません。

ところが、NPO法人の場合は上記したように情報公開が進んでいるため、法人の運営費がどのように使われているのかなどが一般に公開されます。

つまり、お金を出す側にも一定の安心を与えることが可能です。

こうしたことから、NPO法人化することで会費やスポンサーを集めやすくなると言えるのではないでしょうか。

終わりに

こうして見るとNPO法人化することでのメリットは色々なことが挙げられます。

しかし、当然のことながらデメリットもあります。

NPO法人は他の法人格に比べ、事業報告書の作成や一定の変更事項における認証局への届出など義務化されていることも多くあります。

NPO法人化するデメリットについてはこちらをご覧ください。

ただ、こうしたことを踏まえても現在の活動をNPO法人で行う事のメリットは非常に大きいのではないでしょうか?

もちろん、一人で考える必要はありません。

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皆様からのご連絡、お待ちしております。